加瀬田聡 またの名を    『かせっち』のパーカッションどっぷり生活などなどをお届けいたします。
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キューバの家族
さっき、久しぶりにキューバに電話した。
僕のキューバのおばあちゃん。
92歳の今も元気に掃除と洗濯、料理をしてる。

何気なく電話を取って電話したら1回でつながった。
回線の調子が悪いときには10回電話してもキューバにはつながらないのに・・・

電話口に男の人が出た。
名前を「ヒルベルト」だという。




僕にコンガを教えてくれた先生だった。

ヒルベルトは僕にコンガを教えてくれた先生であり、僕のキューバのおばあちゃんの孫。
僕と同じ歳の友達でもある。
2006年4月に偶然友人の紹介で知り合った。
ちょうどその頃はキューバに着いて2ヶ月あまり。
ほとんどスペイン語も理解できない状態でのコンガレッスンが始まった。

スペイン語がよく理解できない僕に、ヒルベルトは根気強くコンガとスペイン語を教えてくれた。
そしてレッスンが始まってたった3ヵ月後、彼は仕事のためにルーマニアに旅立った。
元々、両親が離婚し、数年前に父親を病気で亡くしたヒルベルトはおばあちゃんと2人暮らし。

キューバの家に1人おばあちゃんが残された。

ヒルベルトがルーマニアに発つ日、僕はヒルベルトに言った。
「お前がルーマニアに行ってる間、俺がこの家にコンガの練習に来ていいか?」

ヒルベルトは、
「おばあちゃんも1人で寂しくなるだろうから、お前が来てくれると助かるよ。」と言った。

正直、そのとき僕はコンガの練習のだけを考えてて、おばあちゃんのことはどうでもよかった。

その次の日から、スペイン語が下手な日本人と
日本語がまったくわからないキューバ人のおばあちゃんの奇妙な生活が始まった。

最初の数週間は俺が練習に行ってもほとんど会話なし。
数時間練習して帰る日々。
ある日、部屋で練習しているとおばあちゃんが部屋に入ってきた。
ゼスチャーで「ご飯を食べよう」と言ってくれた。

キューバ人は基本的に日本人に比べてはるかに貧しい暮らしをしてる。
おばあちゃんだって月に1000円程度の年金暮らし。
そんな状況でも、その日から練習に行く度に山盛りのご飯を作ってくれた。
そのときの僕は「bueno(おいしい)」くらいしか言えなかった。

食後は2人でテレビを見ながらの雑談タイム。
僕が理解できないと、「辞書を持ってきなさい」と言われ、
何度も何度もゆっくりスペイン語を教えてくれた。
おかげで語学学校では習うことのできない、現地のキューバ人のスペイン語を勉強できた。

気がつくと、コンガを練習に行くというよりもおばあちゃんに会いに行ってた。

そんな生活を1年余り。
当初、3ヶ月の予定だったヒルベルトの仕事は延びに延びて、とうとう僕が日本に帰るまでヒルベルトはキューバに帰ってこなかった。

僕も日本に帰り、おばあちゃんはホントに家に1人になってしまった。

10ヵ月後の今年の3月、僕がガラパゴでキューバに行ったときもヒルベルトはキューバにいなかった。
「もしかして亡命したのかな?」と考えたこともあった。

それからさらに7ヶ月経った今日、キューバに電話したとき電話口に出た男が
ヒルベルトだった。

うれしかった。今まで何度か電話で話したことはあった。
そのときはヒルベルトがルーマニアで僕がキューバにいた。
でも、今回は違う。
ヒルベルトがキューバにいる。おばあちゃんと一緒にいる。
なんかたまらなくうれしかった。

電話を代わったおばあちゃんの声も弾んでた。
「私はキューバと日本に孫がいる幸せモンだよ」と言ってた。

しかし、ヒルベルトは今度の水曜日にはまたルーマニアに戻るそうだ。
仕事が待ってる。
うれしいことに、ヒルベルトはルーマニアで売れっ子のパーカッショニストらしい。
しかし、売れっ子ゆえに簡単にはキューバに戻れない。
なんともいえないジレンマ。

来年の春も僕はキューバに行くよ、とヒルベルトに話すと、
「お前が3月にキューバに来るなら、俺もその時期にキューバに戻ってくる」と言った。
約3年ぶりの再会が実現できるかな?

また、キューバに「帰り」たくなってきた。


現地で知り合った日本人の友達とおばあちゃんちにて。
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by sato-de-perro | 2008-11-02 02:03 | 遠吠え
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